ホイスコーレとの出会い
マルタ留学に不安を募らせていた頃、
私はネットで北欧留学をされた方の体験記に巡り合いました。
もうね、震えながら読んだよね。
夜中のテンションで おかしかったというのもありますが、
探し求めていたのは まさにこれ感がすごくて、あれ?なんかデジャヴ。。
感動で泣きそうになりながら、貪るように記事を読みました。
本間さん ありがとう!留学Personさん ありがとう!!
簡単にご説明すると、デンマークにはフォルケホイスコーレ(略してホイスコーレ)という学校制度があって、
17歳半以上なら誰でも入学できて、試験や成績評価などは一切なく、
政治や福祉、音楽、芸術、スポーツなど自分の好きなことを学べるんです。
だいたいはメインのコースを一つ選び、選択科目で他のコースの授業も受けられるみたい。
ホイスコーレは、基本的に全寮制で、デンマーク人も外国人も、先生も生徒も寝食を共にします。
授業は知識を学ぶ、というよりは、プレゼンやディスカッションなどの実践的な学びが中心。アウトプットメインというやつです。
ある程度の語学力があり、今後も仕事で英語を使う予定が(今のところ)ない私にとって、英語を学ぶより、英語で学ぶというのは とても魅力的!
何よりも心惹かれたのは、ホイスコーレ体験者が口を揃えて言う、ホイスコーレは自分を見つめ直すのに最適な場所だ、ということ。
何かを強制されることがない。自然が多い場所で ゆったり過ごす。考える時間がたくさんある。
どれも今の自分に必要なことだと思いました。
そして極めつけは、学費・寮・3食込みで1か月10~15万程度という費用の安さ。
物価の高い北欧で、これは本当~にありがたい!下手したら東京一人暮らしより安いかも。
国が費用を負担してくれているので、こんなに安く済むのだそうです。
もともとデンマークでは高校卒業後、すぐ大学に入学するのではなく、旅行やワーホリに行ってみたり、海外ボランティアに行ってみたりと、自分の方向性を模索する期間があるらしく。その受け皿の一つが、このホイスコーレなんだとか。
それを我々外国人にまで開放してくれるなんて。。ありがたや。。
さらにさらに、ご存じでした?
デンマークは世界で一番幸福な国に、過去何度も選ばれているんです。
と同時に、世界一税金が高い国とも言われています。いわゆる高福祉国家。
また、学費無料、医療費無料、介護費無料、女性の7割が社会進出などなど、いまいち政治に興味の持てない私ですら、デンマークという国のあり方に、とっても興味があったんです。
そして実は、私がデンマークにビビッと来た理由がもう一つありまして。
遥か昔、大学の卒業旅行でイタリアに行った際、コペンハーゲン乗継にして、せっかくなのでと一泊したことがあったんです。
アクシデントがあって空港からなかなか出られず、街へ出る頃にはすっかり暗くなっていたのですが、
ぼわんと明りが灯った幻想的な街並みがすごく印象的で、なぜか切ないくらい心を掴まれたのです。
絶対絶対、もう一度ちゃんと来よう!と心に誓って、早10数年。。
ようやく行けるぜ、デンマーク!!
マルタの美しい海も捨てがたくはありますが、海は旅行で十分。
パリピに交じって、真っ黒に日焼けしてウェイウェイしている場合じゃない。
今の私に必要なのは大人の休息だ!
大自然いっぱいの静かなホイスコーレで、※たいてい田舎にあるらしい
自分とゆっくり向き合って、のんびり過ごすんだ。。ビバ、モラトリアム。。
というわけで、行き先はデンマークのホイスコーレに決定!
次回は実際のホイスコーレの選び方について書いていきます。